インテリア早水
先日、和歌山の実家に帰った際、娘が手芸屋に行きたいと言うのでお供した。
10歳の娘が昨年の夏にお婆ちゃんに教えてもらった店らしい。が、しかし、行った先は「インテリア早水」。ん、なに?
インテリアショップではないか。と、思いながら店内へ。僕はその瞬間驚きと嬉しさで「ス・凄い」と大声で言ってしまった(笑)。
この写真が店内。
インテリアショップとは名ばかり、店の中は溢れんばかりの手芸用品。
ちなみに手前に写っているのが、この店のご主人。いや、奥さん。この状況を作り出した張本人。
なんでも、最初は普通のインテリアショップだったらしい。ところが趣味で手芸用品を置いていたところお客さんから色々と取り寄せの注文が有ったらしい。で、少量の注文を聞く際に少し大目に取り寄せて在庫として置いていたらしいのだが、これが増えつづけこんな事に。ついこの間NHKで全く同じパターンの金物屋さんの特集をしていた。普通商売と言うのは在庫をいかに少なく持ちつつお客さんのニーズに合わせるのかが正道。しかし、その金物屋さんと言い、このインテリア早水と言い、ようするにこう言うのを過剰在庫を抱えた危ない状態と言うのである。しかし、ここまで行くと在庫の異常な多さは別の価値を生む。例えば、「あそこへ行くと何でも有るぞ。」とか「あの人に聞いたら大概の事は分かるとか。」経済効率だけ追い求める現在の商売の方法では到底不可能な事だろう。
とにかく、この奥さん。ありとあらゆるものの場所を覚えている。しかし、その自分の凄さにまったく気付いていない様子。しかも、後を誰かに継いでもらうつもりも無いらしい。僕が冗談で娘に「おい、ここ継ぐなら許すぞ」って言ったら、奥さん「そんなん、これ全部あげるわ」って・・・・・
なんと言う無欲。この人とよく似た女性ミュージシャンを僕は知ってるが、その人も全くの無欲。なんだかこのお金優先のこの世の中にあって女性たちは本当に人間として素晴らしい人生を送っているのではないだろうか。この奥さんの開けっぴろげな笑顔。商品の事を語るときの喜々とした声。ほんとに素晴らしいです。携帯電話のカメラで移したので画像が悪いですが、次行く時にはデシカメ持って行きます。
しばし、この店の凄さをご官能ください。
ここからは奥さん自慢の生地や端布をどうぞ。凄い数です。
そしてレース生地の数々。だれかさんに見せてあげたい(笑)。
紐やリボン。
ラメの紐。塊を切り売りしているうちに凄い事に・・
革紐
手芸店面目躍如。ボタンや飾り物行きます。凄いです。
こんなに大量の鞄の取っ手を見た事があるでしょうか。
そして編み棒。
トールペインティングの塗料
刷毛
人形の元(笑)
何故か大量のキューピーちゃん。これってプレミア??
遠景
きっとココはそのうち有名になるんでしょう。マスコミに紹介されるとね。
しかし、あの奥さんはそれで幸せになれると良いな。HPで紹介してもいいですかとお伺いしたところ「ええ、是非してください」との事でしたが・・・
まぁとにかく打田町打田の旧国道24号線沿いのインテリア早水ですので。手芸好きの方は是非どうぞ。
2008.01.27 (C)Xou