Hokulea(ホクレア)

ハワイ語で牛飼い座のα星アルクトゥールスを表す名前である。
海図や羅針盤の無い有史以前、ポリネシアの民は新天地を求めて北への航海に出た。やがて彼らはホクレアを頼りにハワイ諸島を発見する。

又、ホクレアは船の名前でもある。1975年、ポリネシア航海協会により古代のカヌー「ホクレア号」は再建された。62ft(19m)の双胴式、船体はグラスファイバーで作られたが、デザインは完全に伝統的なものであった。そして1976年5月、ハワイ−タヒチ間31日の実証航海を成功させる。
ハワイでホクレアを見送った人々、タヒチで迎えた人々、それぞれ西洋社会によって分断され、翻弄されてきたポリネシアンとしてのアイデンティティの象徴として熱い思いであったに違いない。

参照:エディ・アイカウ